2007年12月22日

トヨタ、ユーザーに合わせて自動的に情報を構成するホームページを開発

etoyota.net

トヨタ、ユーザーに合わせて自動的に情報を構成するホームページを開発
http://www.carview.co.jp/news/0/64269/

トヨタは、同社が運営する複数のWebサイトに点在する30万以上のコンテンツを使い、ユーザーの個別ニーズに合わせて自動的に専用ページを構成する統合ホームページ「etoyota.net」を開発したと発表した。

 現在トヨタでは、多様化するユーザーのニーズに応え、「toyota.jp」、「toyota.co.jp」、「lexus.jp」、「gazoo.com」など、事業やブランドごとに構成された合計16のWebサイトを運営している。
 しかし、これらのサイトを利用するユーザーの約70%が、外部の検索サイトから好みのキーワードを用いて、直接該当するコンテンツに飛んでくる仕組みになっており、従来のWebサイトの構成では、ユーザーはその都度必要な情報が掲載されているサイト間を行き来することになり、判りづらいことがあった。

 今回開発した「etoyota.net」は、トヨタが開発した「情報推奨エンジン」を有し、検索サイトからの検索ワードや、個々のユーザーの閲覧履歴を学習することにより、同社の複数のWebサイト内に点在するコンテンツ中から瞬時に情報を選択・構成、個々のユーザーに最適なページを構成する。
 また、ユーザーがサイトを利用するほど学習機能の精度がアップし、より最適化されたページを提供することが可能となるという。検索エンジンから訪問する新規ユーザーはもちろん、リピーターにとっても、必要な情報に早く到達でき、かつ、常に使いやすくカスタマイズされることになる。


トヨタが自社サイトのマイページ機能を強化し、複数のドメインやコンテンツを、ユーザーの興味範囲で好きにカスタマイズして表示できるようにしたそうです。で、それがサイトの利用状況をトラッキングして、最適な情報を表示できるよう、学習していくのだそう。


etoyota.net の仕組み図


企業サイトというものは瞬間的にしか使わないし、ユーザーにとっては関連した(自分にとっては関連してないことの方が多い)情報を提示されて見ること自体も面倒だったり、カスタマイズも面倒だったり、マイページをブックマークしてこれからはその企業にコンタクトするときはそのページを起点にするという行動モデルを自分の中に定着化させることも大変なので、コストとしてはものすごくお金をかけてこういうものを作っても、通常は使われなくて無駄に終わってしまうことの方が多いはず。ただ、長期的にその企業とコンタクトをとり、情報を摂取し、その頻度がある程度あるようなコアユーザーを抱えている場合はその限りではなく、しかもそういったユーザーのニーズに対応した大量のコンテンツを内包したウェブサイトをもっている場合は、

・こういった仕掛けが長い目で見るとコアユーザーを増やしていくことにもつながり
 (企業サイト内のコンテンツの利用動向におけるロングテール部分がより長く、厚くなるだろうし)
・彼らの動向をよりはっきりとつかめ
・そして彼らとの意味のあるコミュニケーションを増やしていくことが出来
・マーケティング的にも大きな意味が出てくるし
・ユーザーと企業の関係も新しく変化したモノを生み出せるようになる

といえるだろう。大きなコストをかけて、自社サイトを単なるメディアやチャネル以上のものにし、そのリターンを大きく得ることができる。今このタイミングで TOYOTA がこういうことを仕掛けているのは、うまくいけば数年後に他社と大きな差を作り出すことができるに違いない。なぜなら、自社のことをいろいろな角度から深く知ってもらえる状況を作り上げられるわけで、それにともなうユーザーの情報発信活動もまた、さらに拡大していく。それが、単に単発な瞬間や単体の製品でのコミュニケーションではなくて、 TOYOTA という企業全体のブランドと長期的にユーザーが関係しやすくなるという点で、通常のプロモーションなどより大きな影響・効果を生み出すはずだ。

トータルエクスペリエンス向上という意味で、企業ウェブの中身を攪拌し、ユーザーが利用しやすく、リーチしやすくするというのはいいことだと思う。ただ、マイページ、というような独立した形であるほうがいいかというと、ちょっとそこはわからないが。。。

個人的には、マイページ系のしろものは、上記にあげたような理由で結局使わないので( iGoogle や MyYahoo! なんかも、最初はチョット使うが継続的にはつかえない。でも、実際に継続して使っている人もいるようなので、なんともいえない。。。)、独立したドメインで提供するよりも、どのドメインを見ていても、すぐそばにそれがあって、利用したいときにぱっと思い出して利用できて。。。という、ちょっとすぐそこにある便利なキッチンツールのような存在にしている方が、認知もされやすいし継続的に利用もされやすいのではないか? と思う。もっと自然に企業サイトに融合している感じ。

そういう意味では、こういう動きは企業サイトのアマゾン化を示しているのだと思う。
コンテンツが、ある意味 EC でいうところの買い上げてもらう商品そのもので。

ユーザーニーズにピンポイントに合わせて情報を提供するのは、基本 Google に任せてサイト側は SEO やら LPO やらを考えて構成して、ここまで仰々しい仕組みは取り込まないのが現時点での中小規模の企業ウェブサイトではよいだろうが、ユーザーに企業ウェブサイトを生きた形で提供してどんどん関係していってもらうには、企業サイトのアマゾン化が必要になってくるといえるのだろう(あんまりアマゾン化とか言葉でくくりたくないけど)。

マイページ的に独立しているのでもオーケーな場合というのは、通常の企業ウェブサイトとは全く違うアプローチで、ユーザーが企業ウェブサイトを活用できる状況を強く生み出さないと意味がない。双子だが性質が全く違うような存在だ。懸念としては、やはり融合感がないので、自然な連携がどこまで作り出せるか(そこが疑問なので、個人的には融合したほうがよいと思っている。たぶん、将来的にはたんなるマイページではなくて、その機能が TOYOTA のサイトのいろんなところに露出されるようになったりして、融合された状態で利用できるようになるのだと思う)。TOYOTA のマイページがそこまで昇華して成長させていけるか、動向が楽しみといえますな。


とかなんとか、勝手かつ適当に妄想してみました(笑)。
結局、こういうのって、実は本当にユーザーにとってよいコンテンツがいっぱいないと意味ないんですよね。
企業ウェブ・グランプリの時の松下さんとの話じゃないですが。


関連情報↓
企業ウェブ・グランプリ
http://webhomaily.seesaa.net/article/73936618.html


('w') - うーん、土曜の朝は妄想がふくらみますな。。。今日は家でクリスマスパーティします♪
ラベル:TOYOTA マイページ
posted by ('w') at 11:11| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 参考ウェブサイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちょうどeToyotaのサイトについて調べてたところ偶然にも見つけました。勉強になりますた!
この記事が書かれた日がクリスマスパーティだったとすると、わたくしが第1段階見極めに落ちた日ですな(涙)
Posted by でっく at 2008年06月05日 19:37
いつのまにこんなコメントを。

思い出の日ですな(笑)

Posted by ('w') at 2008年06月13日 12:01
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