2008年02月26日

モバイルサイト構築勉強会まとめ

モバイルサイト構築勉強会まとめ
http://d.hatena.ne.jp/radioboo/20080223/1203698809

社内でモバイルサイトの構築ノウハウを発表する機会があり、過去に調査して置いた分の情報をまとめてみた。そのまとめが非常にBlog向きだと思ったので、せっかくなのでここでも紹介しておく。ちなみに、ここで言う「モバイルサイト」は大手3社のモバイル端末対応インターネットサービスを対象(Willcom等への対応はノウハウが無いため、今回は割愛させていただきます)。最近の携帯端末に搭載されている各種「フルブラウザ」も対象外。
といっても、ほぼ他のいろんな方々のありがたいエントリやサイトを纏め上げたものなので、オリジナルなものはほとんどないかもしれないけど。まとめておくことが重要だという観点で。


モバイルサイトのサービスや、作成方法、ログ分析などさまざまな情報へのリンクをまとめています。
非常に参考になるかと。
tarox さんの某日記よりいただいちゃいました(笑)。

以前社内のナレッジシェア(2006年に行ったものなので若干古い情報だったりしますが)で、こんな話もありました。

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第62回ナレシェア ケータイ web2.0

■Web 2.0 て、要は何の事?

サイボウズの人が書いている Web 2.0 BOOK という本を参考にした。

ティム・オライリーが最近の Web の新しいトレンドをまとめたもので、昔のものを web 1.0 、新しいものを 2.0 と提議した。

web 2.0 は、

・ソフトウェアではなく、サービスを提供する
・データソースをコントロールできる
・ユーザーの無意識な参加を促す
・集合知を利用する
・ロングテールを理解する
・プラットフォームを選ばない
・リッチで軽い


web 2.0 のコアをまとめると。。。

・情報の受信
・情報の発信
・情報の検索
・情報の共有

■ケータイ web の変遷

1998-2003 頃メインだったサイトは Web 0.1
有料、パケ死

2003- Web 1.0
 無料

2004-
 ケータイフルブラウザの時代、パケット定額

 jig ブラウザ、opera など、それぞれ PC のサイトをみれるようになったが、ものすごく使いにくい。

  →なので、やっぱり PC サイトと同じサービスが、ケータイ用サイトとして提供されるべき

 PC の Web 2.0 化にあわせて、それをケータイで提供しはじめているさいとが出てきた
 それらをケータイの Web 2.0 とする。

ただ、現状は 0.1 も 1.0 も 2.0 も混在。
1.0 は 0.1 を無料で提供しているので、0.1 のコンテンツプロバイダは危機的状況。


■ケータイ環境の進化

Web 0.1 だったのはケータイのハードウェアや通信環境が非常に厳しかったし、料金的にも従量課金だったから。

今の環境のケータイサイトはもうケータイっぽくないサイトが実現で来ている。
 XHTML+CSS, Flash Lite

Web 0.1 サイトは。。。

会員制を維持しながら、売り切りなどで売り上げをつくりだそうとしている

Web 1.0 サイトは。。。

PC で無償で手に入れられる情報は、ケータイでも無償に。
ポータル系でニュースやツールを無料に利用できる。
リクルートが、ただで情報を発信する事にすごく力を入れている。→紙面と連動する事で可能
バナー広告収益や EC への導線確保による収益確保。
モバイルGYAO はタダでケータイでテレビがみれる。


■ケータイweb2.0 サイト

・情報の受信
 RSS リーダーをブラウザで搭載している
 goo が web ベースで RSS リーダー( PC 側でサイト登録できる)

・情報の発信
 Blog
  Seesaa blog 、Duo blog 、ライブドアブログなど。ブログのスキンを変えたり、ランキングがでたりする。

 Podcasting
  Caspeee がケータイで Podcasting 受信が出来る

・情報の検索
 Google。ケータイサイト専用があるのは Google のみ。Google ローカルでは地図もでる。

・情報の共有
 ライブドア PICS 。ケータイの写真共有サービス。ケータイサイトなのに、タグクラウドを実現している。
 SNSは mixi モバイルやライブドア frepa など。


■今後のロードマップ

・Vodafone が新ブランドになることでどうなるか?
・Vodafone から VGA ケータイ
・4月からワンセグケータイ
・夏に Voda と Docomo が 3.5G に。au はすでに 3.5G 。
 今年の夏から、 PC のように多少重くてもサクサクみれる、気軽にケータイ web が楽しめるようになるはず。
・IP モバイルが参入
・ナンバーポータビリティ

予想として、

・キャリアがメーカーを抱え込む構造が壊れていくのでは?
 海外の様に、キャリアを選ばない端末が。

・スマートフォンが増えていく。

・気軽にケータイ web が楽しめるようになるはず。(さらなる低価格化と 3.5G の普及)

より、ケータイの web は広がっていくのでは?

---

第77回ナレシェア Mobile Web2.0時代のサイト制作

■モバイルサイトの重要性

・モバイルサイトの利用者数ってどうなの?

PCのみとケータイのみの利用者でみると、ケータイのみのユーザーの方がおおい。
PCとケータイ両方と、ケータイのみつかっている利用者を合計すると、全体の8割くらいになる。

モバイルユーザーって、これからどんどん増えるんじゃない?


・未成年者のケータイ所持率
小学生低学年で1割、高学年で2割、中学生で半分、高校生で9割半
かなり所持率高い

・モバイルコマース、コンテンツの市場規模

今年は 8000 億円くらいの市場
コンテンツは伸び悩み、コマースはふえていく
これからは有料コンテンツで収益を上げるモデルは弱まり、広告やコマースで収益を上げるモデルが台頭するだろう

モバイル広告費は毎年倍増している
公式サイトには広告が載せられなかったため、市場規模は昔は小さかったが、今は有力な勝手サイトがふえてきており、市場規模が非常に増えた
パケット定額と検索エンジンの利用がこの状況を後押ししている


このような状況などから、モバイルサイトもこれから提案していく上で非常に重要であることがわかっていただけると思う。


■前回のおさらい

・Web 2.0 とはなにか?:ティム・オライリーの話

・モバイルWebの歩み:誕生から3.5Gまで
実はJ-SkyWebが一番早かった
Wap2.0は au がいち早く取り入れた
FOMAは独自のxhtml basic だが、使いにくいもので、chtml6.0 になっている
Voda/ソフトバンクは 3G 用 wap 2.0

・表現力の進化:アスキーアートデザインからフルFlashへ
Wap2.0 から、かなりPCのサイトに近い表現力に
フルFlashで、がんばればPCのFlashにちかいものに

・公式サイト(1.0)と勝手サイト(1.5)の紹介
公式サイトは流入も確保され、課金システムがキャリアに用意されているのでシステム投資も低くてすむ→ただし、キャリアの企画にあわせないといけなくて、広告もはれない

勝手サイトは情報料無料のサイトがほとんど。Yahooコンテンツストアで課金システムを利用することもできる。
広告も自由だし、他サイトへのリンクも自由。

R25のサイトはバンバン広告をのせ、バンバン、リクルートの関連サイトにリンクをはり、回遊導線を作っている

・モバイル2.0はこうあるべきだという定義の紹介
情報の検索
情報の受信
情報の共有
情報の発信


■Mobile Web2.0時代のサイト設計

PCとモバイルでは状況が違う。
同じ観点で作ろうとすると、もったいない。


PCは家やオフィスで、いすに座って落ち着いて利用する。
モバイルは、いつでもどこでも、暇なときに場所を問わずアクセスできる。

ケータイは固体識別番号を持っているので、個人を特定できる(個人情報とは結びついてはいないが)
ユーザー登録していなくても、ユーザーをトラッキング可能。

ケータイはGPSや基地局機能を利用して、現在いる場所を特定できる


・Mobile Web におけるユーザーエクスペリエンス

PC:今の時間は正確に取得でき、今いる地域は登録していただく必要があり、正確ではなく、ユーザー情報は自分で入れてもらう→で、パーソナライズホームが表示される

Moblie:上記が楽に取得でき、パーソナライズホームが表示される

・AISASにReceiveを加えると、RAISASという循環するエクスペリエンスフローが形成される
キャリアは、ユーザーに受信:ReceiveをさせるところにPushをすごくやってきている

J-Phoneでは早くからステーションを展開
DocomoではメッセージF

このころはテキスト情報メインだった。

今は、

Docomo で iチャネル
auはEZチャンネルで昔からリッチメディアの情報プッシュを行っている
EZチャンネルプラスというものもはじめている


テキスト情報発信→リッチページ配信→動画配信

これらは、重要ではあるが、1.0的な考え方

RSSリーダーやポッドキャスティングなどを利用した、ユーザーが無料で取捨選択できる受信サービスが必要。


・情報の受信を意識したサイト構造

1.ここのページが持つ情報に対して、正しいラベル(メタデータ)を設定。

2.上と下にしか移動できない構造を、リンクをもっとはりあって、移動しやすくする


・情報サーチ型のサービス展開

au : google 窓
ちゃんと au ユーザーに使いやすいようにカスタマイズされている
検索結果の公式サイトに ez アイコンがついたり、公式サイトの下に勝手サイトがでてきたり、さらにその下にPCサイトが出てくる。
普通の google モバイルにはこんな機能はない。
PCサイトをモバイル用に変換して閲覧もできるし、フルブラウザがある端末であれば、フルブラウザが立ち上がって、表示される

softbank : yahoo!
公式サイトは星マークが付いたり、デザインがPC版に近く、見やすい。
オークション検索もできて、PCサイトでの資産をうまく利用している。

docomo : 公式サイト検索がデフォルト
勝手サイトは、他の検索エンジンサービスで勝手に探して、となっている。
いろんな検索エンジンと提携したので、すごい検索エンジンを生み出すのかと思ったら、単なる検索エンジンメニューリストに過ぎず、まったく意味がなかった。


・今までは、下の階層にいきなりアクセスするケースはほとんどない。
トップページで、キャリアや端末の振り分けをチェックし、後はその下の階層を、上からメニューを辿ってみるような状態になっていた
上から下への導線のみ。
振り分けのことなどから、下のページは動的に吐き出したりしているので、検索エンジンに引っかかりにくい。

これからは、どのページに検索エンジンからきたとしても、そのページで振り分けができるようにならないといけない。

cgi で各ページに振り分けロジックを用意するのではなく mod-rewrite を利用して、、振り分けように仮想URLを設定する。その仮想URLにアクセスすると、自動的に振り分けられたディレクトリが差し込まれて、docomo 用のページが見れたりする。

ページ間のリンクは、上から下、だけではなく、下から上に戻ったり、横移動をできるようにする
どのページもそのサイトのスタートページになるように。


今までのサイトでは、グローバルナビ的なものはなかったが、これからはグローバルナビ的なものを入れていく必要があるだろう。
Y岡さんが作るモバイルサイトでは、画面下部にグローバルナビ的なものを入れていて、いろんなページに、下のページからいけるようになっている。
ローカルナビも入れたりする。

モバイルのMSNメッセンジャーでは、アクセスキーでメニューがでてきたりするけれど、ケータイでは au のソフトキー機能で実現することは可能かもしれない。
ただし、ナビゲーションとして隠れてしまうので、わかりにくくなってしまう。
使えるようになると便利だが。。。


■QA

・Flashは中ページにも適用されるようになるのか?

→必要に応じてすればいい。○○サイトでは、新規の製品の紹介をするときに、シズル感が欲しいので、中面もFlashにしてる。


・これから大サイトになってくると、どうなるのか?

→VGA端末が出てきてしまった。
サブナビとかグローバルナビとか、PCサイトみたいに置けるようになりそう。
あとは、Flashなどで、メニューを隠したりして。


・モバイルってAJAXできるの?

→JavaScript が使えないので、無理。
ログも、普通は取れない。
なので、アパッチとかからなんとかするとか。
RTメトリックスというのがある→ウォッチャー型:サーバーとインターネットのサーバーの間において、パケットを追跡。モバイルだろうが、PCだろうがログが取れるが、止まってしまって撤去する、とかいう話が出てたりして、微妙。


・W47Tという冬モデル
FlashLite2.0が載る。
やっと、Flash7.0くらいまでのことができるようになり、シェアードオブジェクトとか使えるようになる(容量は 1.7 MB までの制限がかかっている)。

今までは、FlashLite1.0で、Flash4.0-5.0くらいのことしかできなかった。


・モバイルのデータはどうひろう?

→ケータイ白書に載っている。


・コーポレートサイトはケータイではほとんどない(docomo も softbank もない。au がこの4月にできたばかり)。
今まではキャンペーンサイトばっかり。
これからはできてくるだろう。

---

ということで、ケータイ系の知見は PC サイトとはまた違っていろいろと深いモノがありますな。


('w') - 朝から口を開くとあごが痛い。。。なんだ??





posted by ('w') at 11:14| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | モバイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
radiobooです。リンクありがとうございます。

興味深く読ませていただきました。

モバイル(携帯電話)は「何が出来るか」ではなくて「何をすべきか」という観点からはじめなくてはいけないですね。PCとは違い変な世界ですが、なかなかに深い気がします。

では、失礼いたしました。
またいつか〜。
Posted by radioboo at 2008年02月26日 19:44
そうですよね、ケータイだと思わず「何ができるか?」って考えがちなところがありますが、「何をしたいのか? 何をすると価値が生まれるのか?」を考えながら、「何ができるのか?」とうまくマッチングさせていかないといけないのは、PCでもモバイルでも一緒ですよね。

ケータイはよりリアルタイム、よりリアルな状況と連携がとれることもあり、そこでどういうことを考えるか。。。PCとくらべて、また違ったストーリーが作れるのがおもしろいですね。技術的なことやユーザー環境的なことが、PCとはずいぶん違うところがなかなか難しいですが、いろいろ深いですよね。
Posted by ('w') at 2008年02月27日 11:33
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